次亜塩素酸水とは

目 次

1.次亜塩素酸水とは

2.「次亜塩素酸水」はどのような菌やウイルスに有効なの?

  【用語解説】芽胞菌とは

3.次亜塩素酸水の種類について

4.次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違い

  【用語解説】pHについて

  【用語解説】塩素濃度について

5.次亜塩素酸水の失活について

次亜塩素酸水とは

次亜塩素酸水とは、「次亜塩素酸」という塩素を含んだ弱酸性の水のことで、イレイザー・ミスト水はこれに属します。弱酸性次亜塩素酸水、微酸性次亜塩素酸水などというものもありますが、これらは全く同じモノです。

「次亜塩素酸」というのは、私たち人間の体内で細菌やウイルスをやっつけている物質です。よって次亜塩素酸水は「私たちの身体を細菌やウイルスから守っている次亜塩素酸を含んだ水」となります。
次亜塩素酸水には細菌やウイルスをやっつける除菌効果があります。また、臭いの元を作る菌を除菌したり、有機的臭いを破壊するため、消臭効果もあります。

  イレイザー・ミスト水の除菌力・消臭力・安全性

よく似た名前に、次亜塩素酸ナトリウムというのがありますが、こちらは次亜塩素酸水とは異なり、強アルカリ性の液に次亜塩素酸が含まれているモノです。次亜塩素酸ナトリウムの希釈液(水で薄めた液)が「次亜塩素酸水」だと誤解されることも多いようですが、これらはまったく違うものです。「次亜塩素酸水」と同様の目的で利用しますが、「次亜塩素酸ナトリウム」は人体にも害を及ぼす危険性がありますので、取り扱いには十分に注意いただく必要があります。

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いについては、後ほど詳しくご説明いたします。

「次亜塩素酸水」はどのような菌やウイルスに有効なの?

下図には、地球上のほぼすべての菌やウイルスが入っています。
もっとも除菌が困難な菌である芽胞菌にも強い除菌力を示すのが次亜塩素酸水です。

アルコールや逆性石鹸は一般的な菌が持っているエンベロープという触覚のようなものを破壊して感染力を奪います。しかし、菌の中にはこのエンベロープを持たず、殻のようなものに包まれて保護され、体内に入ってから感染力を発揮するもの(ノンエンベロープという)もいます。

次亜塩素酸水は、このような菌の防御システムを破壊します。だから、アルコールや逆性石鹸では除菌できない菌も除菌できるのです。
ノロウイルスも、ノンエンベロープウイルスのひとつですが、アルコールでは除菌できなくても次亜塩素酸水なら除菌できるという理由はここにあります。

次亜塩素酸水の種類について

次亜塩素酸水といっても世の中には数多くの種類があり、生成方法やpH値によって成分の安定性等が異なります。
ここではそれらの違いについて説明します。

1)生成方法による違い

●電解水…塩酸または塩化ナトリウム水溶液を電気分解して生成。

●混合水…次亜塩素酸ナトリウム(=水道水の高度処理技術にも使用されている)と希塩酸を水で希釈混合し、中和されることで生成。

電解水、混合水は、共に効果・安全性においては、どちらも変わりはないとされています。

ただ、電解水と混合水の違いとして、電解水は手軽に大量に生成することができる反面、成分の安定性が不安定なため分離が早く、混合水に比べ劣化が早いとされています。

イレイザー・ミスト水の生成方法は「混合方式」です。

2)塩素濃度の違いによる安定性

市販されている次亜塩素酸水には、濃度の違う商品(おおよそ200ppm〜500ppm)が存在します。
濃度が高いほど希釈して使えるので経済的かと感じますが、高濃度の商品は成分が安定せず分離する確率が高いため、輸送時の衝撃などによって分裂が起こります。そのため濃度の低い次亜塩素酸水と比較すると、濃度の高い次亜塩素酸水は成分の安定性が低く、劣化が早いとされています。

イレイザー・ミスト水の塩素濃度は200ppmです。

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムとの違い

次亜塩素酸ナトリウムとは

次亜塩素酸水と同じ「次亜塩素酸」が名前に付いているのが次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸ソーダ)です。
この両者の違いは何だと思いますか?

次亜塩素酸ナトリウムというのは強アルカリ性です。
「次亜塩素酸」はpHが酸性になればなるほど分解スピードが速くなります。

強アルカリ性なら、逆に分解スピードは遅くなります。
60,000ppm(次亜塩素酸ナトリウム6%)とか120,000ppm(次亜塩素酸ナトリウム12%)という、超高濃度で流通できているのは、次亜塩素酸ナトリウムが強アルカリ性だからです。
逆に、次亜塩素酸水は弱酸性です。高濃度だとすぐに失活してしまいます。
よって次亜塩素酸水は500ppm以下でしか流通させられないのです。

次亜塩素酸ナトリウム塩素濃度の表示について

次亜塩素酸ナトリウムは、塩素濃度が12%、6%、3%というパーセンテージで表示されています。

パーセンテージ表示 ppm表示
12% 120,000ppm
6% 60,000ppm
3% 30,000ppm

塩素においては、この塩素濃度がとても大事なので覚えておきましょう。

【用語解説】塩素濃度について

市販されている次亜塩素酸ナトリウムの塩素濃度はとてつもなく高い数値です。そのままでは使用できない危険な濃度です。
よって、水で薄めて(希釈)使います。
台所用除菌剤は60,000ppm(失活を考慮して50,000ppm公示)です。
これをつけ置き洗いなら100倍の500ppm、人が触れる場合は800倍の60ppm程度に薄めて使います。
ほ乳瓶洗浄剤は10,000ppmです。
これを80倍の125ppm程度に薄めてつけ置き洗いなどに使います。
塩素商品は各商品ごとに、使い方が明記されていますので、よく理解したうえで使用しましょう。

次亜塩素酸水は弱酸性なので失活しやすく、超高濃度ではすぐに失活してしまいます。
他社調べでは、3,000ppmで2日後に2/3が失活して1,700ppmになります。
5日後には3,000ppmが800ppmにまで失活します。

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムとの比較

次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水…選ぶならどっち?
これは上記ですべて説明できています。
コストパフォーマンスは次亜塩素酸ナトリウムが断然です。超高濃度で入手できますのでかなり割安になります。
その他は次亜塩素酸水が優位だといえます。

<次亜塩素酸水のメリット>

・次亜塩素酸ナトリウムの1/8の濃度で同等の除菌力を出せる
・塩素濃度は低濃度で使うので高い安全性がある
・弱酸性なので生き物に優しく、漂白作用も少ない

次亜塩素酸水 次亜塩素酸ナトリウム
コストパフォーマンス
除菌力
安全性 ×


次亜塩素酸水の失活について

次亜塩素酸水の失活とは、塩素濃度が下がってしまい、除菌能力が弱くなるもしくは無くなってしまうこと、
簡単に言うと、次亜塩素酸が減ってくるということです。

失活条件

温 度 温度が高いほうが失活スピードは速くなりますが、35℃を超えると一気に失活が加速します。
近年は日陰でも35℃を超えることがあります。
また、異常に熱くなった外気が当たることでも温度が上がります。
紫外線 一番の大敵は紫外線です。
他社調べでは、透明ボトルの場合、400ppmが5時間でほぼ失活します。
時 間 失活は次亜塩素酸水の宿命だと考えるしかありません。
消費期限は、冷暗所保管で6ヶ月です。
有機物との接触 次亜塩素酸水は有機物と接触すると、失活し、水になってしまいます。
あらかじめ汚れ(有機物)は洗い落としてから次亜塩素酸水を使用することで、はじめて除菌効果が得られます。

失活対策

保管場所 冷暗場所で、気温が高くならず陽が絶対に当たらない場所で保管してください。
買いだめは× 消費期限内で使い切れる量を購入するようにしましょう。